作業環境測定士 令和5年2月 デザイン・サンプリング

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問1 2 5 ℃ 、1 気圧における環境空気中のN , N – ジメチルホルムアミド((CH3)2NCHO)の体積分率が10 ppm であるとき、その質量濃度(mg・m-3)に最も近いものは、次のうちどれか。


(1) 10 mg・m-3


(2) 20 mg・m-3


(3) 30 mg・m-3


(4)40 mg・m-3


(5) 50 mg・m-3

解答

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(3)

【解説】

業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 単位の変換 を参照

上記の式に当てはめると、(10/24.4)×73=29.9  したがって(3)   

この問題は分子量を計算に用いるので、C:12  O:16 N:14 H:1 という原子量を知っていないと解けません。

 


問2 有害物質のA・B 測定における単位作業場所の設定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) 連続する2作業日にわたって測定を行う場合、第1日目と第2日目の単位作業場所の範囲は一致していなければならない。


(2) 必ずしも、平面的な場所だけでなく、装置の周囲に設けられた作業足場のような立体的な作業場も単位作業場所となり得る。


(3) 有害物質の発散状況が時間帯によって異なることが明らかな場合は、それぞれの時間帯ごとに別の単位作業場所として設定する。


(4) 単位作業場所の設定にあたっては、作業場内で働く労働者の保護具の使用状況や作業時間の長さなども考慮する必要がある。


(5) 初めての測定で、有害物質の濃度分布が予測できなかったので、当該作業場で働く労働者の行動範囲を単位作業場所の範囲とした。

解答

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(4)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ① 単位作業場所の設定 を参照

(4)労働者の保護具の使用状況や作業時間は考慮する必要が無い

 

 

問3 有害物質のA 測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)単位作業場所における気中有害物質濃度の平均的な状態とその変動を求めるための測定である。


(2) 粉じんを対象とした測定で相対濃度計を使用する場合には、各測定点において10 分間以上連続して測定を行わなくてもよい。


(3) 過去に実施した作業環境測定の記録により、測定値の幾何標準偏差がおおむね1.2 以下であることが明らかであって、かつ、施設又は作業工程等の変更がない場合は、有害物質の濃度がほぼ均一であるとみなすことができる。


(4) 測定点と測定点との間隔は、原則として6 m 以下の等間隔とし、縦方向と横方向の間隔は同一とする。


(5) 測定点の数を5未満とすることができる単位作業場所でも、各測定点で繰り返し測定を行うことによって、測定値の総数は5以上とする。

解答

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(4)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ① 指定作業場のA測定の設定方法など を参照

(4)縦と横の線の間隔は必ずしも同じである必要がない。

 

問4 有害物質のB 測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) B 測定は、単位作業場所の中で、有害物質の発散源に近接する場所において作業が行われる場合に、有害物質の濃度が最も高くなると考えられる作業位置とその時間にサンプリングを行う。


(2) B 測定はA 測定を補完するための測定であり、全ての単位作業場所で実施する必要がある。


(3) B 測定のサンプリング時間は継続した10 分間とする。


(4) 有害物質の発散源とともに労働者が移動しながら行う作業がある場合には、作業位置の移動に沿って測定を行う。


(5) 相対濃度指示方法を用いてB 測定を行う場合の質量濃度変換係数は、その単位作業場所で行われたA 測定における併行測定の質量濃度変換係数を用いる。

解答

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(2)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ① 指定作業場のB測定の設定方法など を参照

 (2)B測定はA測定を補完するための測定であり、必ずしもすべての単位作業場で実施しなければならないということではない。

 

 

 

問5 有害物質Ⓐと、その常温・常圧(25 ℃、1気圧)における環境空気中の状態Ⓑとの次の組合せのうち、誤っているものはどれか。ただし、ここで、ガスとは常温・常圧において気体のものをいい、蒸気とは常温・常圧において液体又は固体の物質がその蒸気圧に応じて蒸発又は昇華して気体となっているものをいう。


      Ⓐ         /  Ⓑ
(1) 塩化ビニル       / 蒸気


(2) エチルベンゼン     / 蒸気


(3) 硫化水素        / ガス


(4) ホルムアルデヒド    / ガス


(5) 1,2 – ジクロロプロパン  / 蒸気

解答

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(1)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 有害物質の物性 を参照

沸点が25℃未満だったらガス。25℃以上だったら蒸気と言う問題である。幅広い物質から出題されているので、まあまあ難しい。

(1)塩化ビニル -13.4℃

(2)エチルベンゼン 136℃

(3)硫化水素 -60℃

(4)ホルムアルデヒド -19℃

(5)1,2 – ジクロロプロパン 96℃

問6 騒音の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) 測定は、周波数重み付け特性としてA 特性を用いる。


(2) 測定点の高さは、指定作業場での有害物質と異なり、床上1.2 m 以上1.5 m 以下の範囲とする。


(3) 管理区分の決定においては、A 測定の各測定点における騒音レベルの測定結果の中に80 dB 以下の測定点があった場合は、その測定点の値を除く。


(4) A 測定の平均値が82 dB、B 測定の測定値が93 dB の単位作業場所は、第Ⅲ管理区分に区分される。


(5) B 測定の測定値が85 dB 以上の単位作業場所は、第Ⅱ又は第Ⅲ管理区分に区分される。

解答

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(3)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ① 騒音の測定 を参照

(3)A測定の平均値の算定には、80dB 未満の測定値は含めないとされている。設問は80dB以下と記載されているため誤り。(細かい・・・)

 

 

問7 次の有害物質のうち、個人サンプリング法による測定(C・D 測定)の対象となっていないものはどれか。


(1) コバルト及びその無機化合物


(2) クロム酸及びその塩


(3) 鉛


(4) マンガン及びその化合物


(5) 溶接ヒューム

解答

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(5)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ① 個人サンプリング法 を参照

(5)溶接ヒュームは特定学物質に指定されているが、溶接不良を防ぐための風速制限等から、従来の作業環境測定の実施及びその結果に基づく管理区分の決定を義務付けられていない。なお、個人サンプリングにより空気中の溶接ヒューム濃度を測定する必要があることは覚えておきたい。C測定やD測定を行わなくてもよいということである。

 


問8 個人サンプリング法による測定(C・D 測定)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)C 測定では、労働者がばく露する有害物質の量がほぼ均一であると見込まれる作業ごとに、それぞれ適切な数の労働者にサンプラーを装着する。


(2) 単位作業場所において作業に従事する労働者数が5人を下回る場合には、作業に従事する時間を分割してサンプリングを行い、C 測定の測定値の数を5以上とする。


(3) 単位作業場所における作業時間が2時間以下の場合には、C 測定の試料空気の採取時間は全作業時間とする必要がある。


(4) D 測定は、有害物質の発生源に近接する場所において作業が行われる場合、気中濃度が最も高くなると思われる時間に行う。


(5)D 測定の試料空気の採取時間は、連続した10 分間である。

解答

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(5)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ① 個人サンプリング法 を参照

(5)D 測定の試料空気の採取等の時間は、連続した15分間とする必要がある。

 

 

問9 有害物質Ⓐとその空気中の濃度の測定に用いる捕集器具又はろ過材Ⓑとの次の組合せのうち、不適当なものはどれか。


        Ⓐ                  Ⓑ
(1) リフラクトリーセラミックファイバー   / メンブランフィルター


(2) p-ニトロクロロベンゼン         / シリカゲル管


(3) 塩化ビニル                / ミゼットインピンジャー


(4) アクリルアミド  /  グラスファイバーフィルターと活性炭フェルト


(5) トリクロロエチレン           / 活性炭管

解答

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(3)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 有害物質と捕集材 を参照

(3)塩化ビニルは捕集袋や真空捕集瓶を用いる。

 

問10 流量計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)ハイボリュームエアサンプラーは、指示される流量が、汚染により、製造時に校正した値と異なることがあるため、事前に校正する必要がある。


(2) 石けん膜流量計は、所定の距離を石けん膜が移動する時間を測定して流量を求める。


(3) ローボリュームエアサンプラーの流量校正では、組み込まれた捕集器具の圧力損失は無視できるので、捕集器具を装着しない状態で行う必要がある。


(4) 面積式流量計は、テーパー管内の浮子が停止したとき、浮子とテーパー管内の間隙の面積とそこを流れている流量とが比例することを利用している。


(5) 絞り式(オリフィス)流量計は、オリフィス板の上流側と下流側との間に生じる圧力差が流量と一定の関係にあることを利用している。

解答

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(3)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 流量計 を参照

(3)サンプリングに用いる流量計の校正は、捕集装置を取り付けた状態で行う。

 

問11 固体捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて有機溶剤蒸気に対する捕集容量は小さい。


(2) シリカゲル管は、一般に無極性有機溶剤に対する吸着力が強い。


(3) 活性炭管にガス状物質を捕集する場合は、空気中の水分除去や冷却を行う必要はない。


(4)アクリロニトリルの捕集には、シリカゲル管を用いる。


(5) n – ヘキサンの捕集には、活性炭管を用いる。

解答

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(2)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 固体捕集方法 を参照

(2)シリカゲルは極性の高い有機溶剤、活性炭は極性の低い有機溶剤の捕集に適している。

(4)アクリロニトリルは CH2=CH-C≡Nであり極性物質である。

(5)n-ヘキサンはCH3(CH2)4CH3で示され、左右対称であるため非極性物質(=極性が低い)

 


問12 ろ過捕集法及び捕集用ろ過材に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1 )メンブランフィルターは、グラスファイバーフィルターに比べ、粉じんの堆積による通気抵抗の増加が大きい。


(2 )ポアサイズ0.8 μm のメンブランフィルターには、粒径0.3 μm 以下の粒子はほとんど捕集されない。


(3 ) 一般に、メンブランフィルターは帯電しやすいので重量分析には適さない。


(4 ) メンブランフィルターは、石綿やベリリウムの捕集に用いられる。


(5 ) 粒径が0.1 μm よりも小さな粒子の捕集では、慣性効果よりも拡散効果による捕集の割合が大きい。

解答

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(2)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② ろ過捕集方法 を参照

(3)粒径0.3 μm の粒子に対するポアサイズ0.8 μm のメンブランフィルターの捕集率は、95 % 以上である。

 

 

問13 液体捕集法及び直接捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) 小型ガス吸収管による有機溶剤などの揮発性物質の捕集では、捕集液の温度が低いほど捕集率は高くなる。


(2) ミゼットインピンジャーによる粒子状物質の捕集は、慣性衝突効果によるものである。


(3) 真空捕集瓶は、1.33 kPa 以下の圧力にして使用する。


(4) 直接捕集法では、一般に捕集器具の容積が大きいものほど濃度減衰が速いので、真空捕集瓶は1 L 以下の容積のもの、捕集袋は5 L 以下のものを使用する必要がある。


(5) バブラーによるガス状物質の捕集では、気泡が小さいほど気体と液体の接触面積が大きくなり、捕集効率は高くなる。

解答

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(4)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 直接捕集方法 を参照

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 液体捕集方法 を参照

(4)一般に捕集器具の表面から濃度減衰が進んでいく。そのため捕集した容量に対して表面積が小さいほうが有利である。すなわち同じ捕集器具の種類であれば、大きければ大きいほうが濃度減衰が少ない。真空捕集瓶は1 L 以上の容積のもの、捕集袋は5 L 以上のものを使用する必要がある。

 

問14 光散乱方式の相対濃度計及び相対濃度計による鉱物性粉じんの測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) 測定を行う際は、前もって光散乱部を清浄空気で満たした状態で、零点調整と感度合わせを行う。


(2) 半導体レーザー(レーザーダイオード)は、光源として用いられている。


(3) 散乱光検出部を通過する空気の速度と散乱光の強度とは無関係である。


(4) 相対濃度計における散乱強度は、測定する粉じんの種類や粒径により異なる。


(5) A 測定の測定点の数を6個と設定した場合の1測定点当たりのサンプリング時間は1分間以上であればよい。

解答

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(5)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ③ (相対濃度)粉じん計 を参照

(5)A 測定の全測定点の数は、10分間を1測定点における測定時間で除した値の数以上となるようにする。今回は測定点が6なので、600秒/6=100秒以上必要である。 

 

問15 検知管による測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)直読式検知管の変色層が斜めに現れたときの測定値は、変色した部分の最先端と斜めに変色が生じ始めた点との中央値を読み取る。


(2) シアン化水素は、妨害物質がない場合、検知管で測定することができる。


(3) 連続吸引式検知管法に使用する検知管は、真空法ガス採取器を用いる方法で使用する検知管と同じものである。


(4) 検知管の定量下限は、検知管の箱に記載されている測定範囲の下限である。


(5) 検知管に所定の空気を通気した後、時間の経過とともに着色が変化する場合があるので、濃度の読み取りは速やかに行う。

解答

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(3)

【解説】

(3)よく目にするのは検知管は真空法ガス採取器を使用するものである。シリンダー内部を減圧にし、その後一定時間放置しておくと、所定の速度で試料が検知管を通りシリンダー内に吸引されるものである。内容量は100mlまたは50mlである。

それに対して 連続吸引式検知管法はポンプで引くものである。吸引速度や吸引時間は検知管の種類により異なるが、100ml/分で10分間吸引するというものである。つまりこの場合1000mlの吸引を行っている。

吸引する容量が異なるので、同じ検知管を使用すると結果が大きく異なるため専用の検知管を使用する必要がある。

 

問16 次の記述の㋑及び㋺のに入る用語の組合せとして、正しいものは下のうちどれか。「作業環境空気中の放射性物質の濃度を測定するために用いられる試料の採取方法として、㋑に対してはろ過捕集法、㋺に対しては固体捕集法が用いられる。」


        ㋑   /  ㋺
(1)放射性コバルト  / 放射性ナトリウム


(2) 放射性ヨウ素   / 放射性アルゴン


(3) 放射性水銀    / トリチウム化水蒸気


(4) 放射性水銀    / 放射性ヨウ素


(5) プルトニウム   / トリチウム化水蒸気

解答

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(5)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ③ 放射性物質の試料捕集法 を参照

(5)放射性物質の状態によって分類される。

粒子状⇒液体捕集方法又はろ過捕集方法

ガス状⇒液体捕集方法、固体捕集方法、直接捕集方法又は冷却凝縮捕集方法

まとめにある一覧を覚えていただくしかないと思います。

 

 

問17放射性物質を取り扱っている作業場において、取扱い核種の濃度限度の100分の1の空気中放射性濃度を測定するために必要な最小試料採取時間に最も近い値は次のうちどれか。ただし、取扱い核種の濃度限度は3.0 × 10-5 Bq・cm-3、測定装置の検出下限計数率は2.8 s-1、測定装置の計数効率は35 %、試料空気の吸引流量90L・min-1、使用する捕集材の捕集率は100 %とする。


(1) 1 時間


(2) 3 時間


(3) 5 時間


(4)10 時間


(5) 13 時間

解答

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(3)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ③ 放射性物質の計算関連 を参照

取扱い核種の濃度限度の100分の1の空気中放射能濃度を測定するので、限界濃度に1/100を掛ける。

採取時間をA時間とすると・・・

3.0×10-7 × 60 × A × 90 × 103 = 2.8/0.35   A=4.94hr)

問18 正規分布、対数正規分布及び環境空気中の有害物質の濃度分布に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) 横軸を変数とし、縦軸を確率密度とすると、正規分布の曲線の形は、平均を中心として左右対称になる。


(2) 正規分布の平均値(算術平均値)及び標準偏差をそれぞれμ及びσとすると、この分布に従う変数がμ-σからμ+σの範囲に入る確率は、およそ68 %である。


(3) 変数Xの対数変換値が正規分布に従うとき、変数Xの分布は対数正規型である。


(4) 対数正規分布の幾何平均値と幾何標準偏差は同じ次元を持つ。


(5) 作業環境中の有害物質の濃度分布は、多くの場合、対数正規分布で近似される。

解答

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(4)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ③ 正規分布・対数正規分布 を参照

(4)対数正規分布の幾何平均値と幾何標準偏差とは同じ次元を持たない。

 

問19 環境空気中の有害物質の捕集に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1) ミゼットインピンジャーに粒径3 ~ 5 mm のガラスビーズを入れると、ガス状物質の捕集率を高めることができる。


(2) 小型ガス吸収管によるガス状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。


(3) インピンジャーによる粒子状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。


(4) 慣性衝突式分粒装置を用いて鉱物性粉じんの測定を行う場合、吸引流量が所定の値よりも小さいと、測定値は高くなる。


(5)捕集装置とポンプとの間に接続された面積式流量計は、捕集装置の圧力損失が大きくなるに従って、流量計の指示値は真の流量より大きくなる。

解答

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(3)

【解説】

(1)~(4)作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ③ 環境空気中の有害物質の捕集 を参照

(3) インピンジャーによる粒子状物質の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。インピンジャーは慣性衝突を利用してるため、粒径が大きいほど、流量が大きいほど捕集率が高くなる。

(5)作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ② 流量計 を参照

 

問20 有害物質の作業環境評価に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1) A 測定の第1評価値とB 測定値が、共に管理濃度より小さければ、管理区分は第1管理区分になる。


(2) B 測定を複数回行った場合、全ての測定値の平均値をB 測定値として管理濃度と比較する。


(3)A 測定の第2評価値とは気中有害物質濃度の算術平均値の推定値をいう。


(4) 1日測定の場合には、日間変動を表すσD については、σD = 1.95 とみなして、評価を行う。


(5) A 測定の第1評価値は、気中有害物質濃度の幾何平均値と幾何標準偏差より求められる。

解答

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(2)

【解説】

作業環境測定士 デザイン・サンプリング まとめ③ 作業環境評価基準について を参照

(2)B測定を複数回行った場合、最大の測定値をB測定の測定値とする。

 

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