第1種衛生管理者 令和4年4月 労働衛生(問19~問20)
問19 呼吸用保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)防毒マスクの吸収缶の色は、一酸化炭素用は黒色で、硫化水素用は黄色である。
(2)防じん機能を有する防毒マスクには、吸収缶のろ過材がある部分に白線が入れてある。
(3)型式検定合格標章のある防じんマスクでも、ヒュームのような微細な粒子に対しては効果がない。
(4)防じんマスクの手入れの際、ろ過材に付着した粉じんは圧搾空気などで吹き飛ばして除去する。
(5)直結式防毒マスクは、隔離式防毒マスクよりも有害ガスの濃度が高い大気中で使用することができる。
解答
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(2)
【解説】
(1)一酸化炭素用は赤色である。硫化水素用は黄色で合っている。
(2)正しい 通達で定められている
(3)型式検定合格標章のある防じんマスクはヒュームにも有効。
(4)誤り 通達に記載されているのは「ろ過材上に付着した粉じん等が飛散しない程度に軽くたたいて粉じん等を払い落すこと」である。
(5)誤り 反対である。
隔離式2%(アンモニアにあっては3%)以下 直結式1%(アンモニアにあっては1.5%)以下
問20 特殊健康診断に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)有害物質による健康障害は、多くの場合、諸検査の異常などの他覚的所見より、自覚症状が先に出現するため、特殊健康診断では問診の重要性が高い。
(2)特殊健康診断における生物学的モニタリングによる検査は、有害物の体内摂取量や有害物による健康影響の程度を把握するための検査である。
(3)体内に取り込まれた鉛の生物学的半減期は、数時間と短いので、鉛健康診断における採尿及び採血の時期は、厳重にチェックする必要がある。
(4)振動工具の取扱い業務に係る健康診断において、振動障害の有無を評価するためには、夏季における実施が適している。
(5)情報機器作業に係る健康診断では、眼科学的検査などとともに、上肢及び下肢の運動機能の検査を行う。
解答
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(2)
【解説】
(1)誤り 一般的に自覚症状よりも他覚的所見で異常が見つかることが多い
(2)正しい
(3)誤り 鉛の半減期は長いので採取時期にそこまで気をつかう必要はない。対して有機溶剤は短いので厳重に管理する必要がある。
(4)誤り 振動工具の取扱い業務に係る特殊健康診断の実施時期は、少なくとも1回は冬季に行われることとされている。
(5)誤り ガイドラインには上肢の運動検査は含まれているが、下肢は含まれていない。