第1種衛生管理者 令和4年4月 労働衛生(問11~問14)

問11 化学物質等による疾病のリスクの低減措置を検討する場合、次のアからエの対策について、優先度の高い順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。


ア  化学反応のプロセス等の運転条件の変更
イ  作業手順の改善
ウ  化学物質等に係る機械設備等の密閉化
エ  化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用


(1)ア - ウ - イ - エ


(2)ア - エ - ウ - イ


(3)イ - ア - ウ - エ


(4)ウ - ア - イ - エ


(5)ウ - ア - エ - イ

解答

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(1)

【解説】

第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ① 化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針 参照

運転条件の変更(ア)はモノの作り方を変えるので、より安全になるので今回の選択肢では一番上。

その次は密閉化(ウ)の衛生工学的対策となる。

「その次は現場の担当者が行うこと」と考えるといいと思います。⇒(イ)

「保護具や表示は優先順位がその次に低い」⇒(エ)

「健康診断に関すること」が一番低い⇒今回選択肢に無し

 

問12 厚生労働省の「作業環境測定基準」及び「作業環境評価基準」に基づく作業環境測定及びその結果の評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。


(1)A測定における測定点の高さの範囲は、床上100㎝以上150㎝以下である。


(2)許容濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として設定されたものである。


(3)A測定の第二評価値とは、単位作業場所における気中有害物質の算術平均濃度の推定値である。


(4)A測定の第二評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない単位作業場所は、第一管理区分になる。


(5)A測定においては、得られた測定値の算術平均値及び算術標準偏差を、また、B測定においてはその測定値そのものを評価に用いる。

解答

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(3)

【解説】

(1)誤り

第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ① 作業環境測定基準について 参照

何のA測定なのかは書いていないので戸惑うが・・・

鉱物性粉じん、石綿、特定化学物質、有機溶剤・・・床上50㎝以上150㎝以下

騒音・・・床上120㎝以上150㎝以下

となっている。どちらにしろ床上100㎝以上150㎝以下は無いので誤り。

(2)誤り   第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ① 管理濃度や許容濃度等について 参照

許容濃度とは「有害物質のある環境下で労働者が1 日8 時間、1 週間40 時間程度の作業を継続したとしても、ほとんどすべての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される濃度。」である。設問は管理濃度について記載したもの。

(3)正しい  第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ① 作業環境評価基準について 参照

(4)誤り   第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ① 作業環境評価基準について 参照

第一管理区分になるには「A測定の第一評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない」場合である。

(5)誤り   第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ① 評価値の計算 参照

「A測定においては、測定値の幾何平均値及び幾何標準偏差を用いて求めた第一評価値及び第二評価値を評価に用いる。」が正しい文章になると思います。


問13 一酸化炭素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)一酸化炭素は、無色・無臭の気体であるため、吸入しても気が付かないことが多い。


(2)一酸化炭素は、エンジンの排気ガス、たばこの煙などに含まれる。


(3)一酸化炭素中毒は、血液中のグロブリンと一酸化炭素が強く結合し、体内の各組織が酸素欠乏状態を起こすことにより発生する。


(4)一酸化炭素は、炭素を含有する物が不完全燃焼した際に発生する。


(5)一酸化炭素中毒の後遺症として、健忘やパーキンソン症状がみられることがある。

解答

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(3)

【解説】

第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ② 有害物質による疾病 参照

(3)グロブリン⇒ヘモグロビンが正しい。

血液中のヘモグロビンは酸素と結びついて全身に酸素を運ぶ役割をしているが、一酸化炭素は酸素に比べて200倍以上もヘモグロビンと結びつきやすい性質を持っている。 このため一酸化炭素があるとヘモグロビンは酸素と結びつくことができず、血液の酸素運搬能力が低下してしまい、酸素不足に陥る。

 

問14 有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。


(1)有機溶剤の多くは、揮発性が高く、その蒸気は空気より軽い。


(2)有機溶剤は、全て脂溶性を有するが、脳などの神経系には入りにくい。


(3)メタノールによる障害として顕著なものには、網膜の微細動脈瘤を伴う脳血管障害がある。


(4)テトラクロロエチレンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物には、トリクロロ酢酸がある。


(5)二硫化炭素による中毒では、メトヘモグロビン形成によるチアノーゼがみられる。

解答

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(4)

【解説】

第1種衛生管理者 衛生管理 まとめ② 有害物質による疾病 参照

(1)誤り 有機溶剤の多くは、揮発性が高く、その蒸気は空気より重い

(2)誤り 一般的に脂溶性を有し、脳などの神経系に取り込まれやすい

(3)誤り メタノールは視神経障害を引き起こす。

(4)正しい

(5)誤り メトヘモグロビン形成を引き起こすのはアミン類,ニトロ化合物,亜硝酸エステル類,あるいはサルファ剤などが原因物質。二硫化炭素はせん妄、精神障害、網膜変化を伴う脳血管障害を引き起こす。

 

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