作業環境測定士 特定化学物質 まとめ③
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高速液体クロマトグラフ(HPLC)
カラム

過去に出題された問題(正解の文章に変換済み)
・試料中の成分は、移動相と固定相との相互作用(親和性)の差によって分離される。
・移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。
・逆相クロマトグラフ法では、カラム温度を上げると、カラム圧が低くなる。
・ODS カラムは、強酸性や強塩基性の移動相によって化学的に劣化する。
・ガスクロマトグラフ分析法と比較して、多量の試料が導入できる。
・分配クロマトグラフ法に用いる固定相の性質は、担体表面に存在する官能基で決まる。
・イオン交換クロマトグラフ法では、移動相のpH やイオン強度が分離効率に大きく影響する。
・汎用的な分離カラムは、内径1 ~ 8 mm、長さ15 ~ 30 cm である。
移動相
・移動相として用いる溶液は化学的に安定で、分離に必要な分配係数を有し、粘度が高すぎず、分離後の検出を妨害しないものを選ぶ
・移動相は、通常0.1 ~ 5 mL・min-1 の一定流量とする。
検知管
検知管は厚生労働省のガイドブックがわかりやすいです(P47以降が特にわかり易い) PDF
検知管とそれに利用される反応
アクリロニトリル用検知管(出題回数★)
アクリロニトリルが酸化剤と反応してシアン化水素を発生する
エチレンオキシド用検知管(出題回数★)
エチレンオキシドが酸化剤と反応してホルムアルデヒドに分解され、リン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を生成し、指示薬は淡橙色を呈する
干渉ガス(+)アセトアルデヒド、ケトン類、ホルムアルデヒド
干渉ガス(−)アルコール類
塩化ビニル用検知管(出題回数★★)
塩化ビニルが酸化剤と反応して塩化水素を発生する
干渉ガス(+)塩化水素、塩素、トリクロロエチレン
干渉ガス(−)エチレン、トルエン、ベンゼン
シアン化水素用検知管(出題回数★)
シアン化水素は試薬と反応して中間生成物を生成し、指示薬は桃色を呈する
干渉ガス(+)塩化水素、硝酸、二酸化硫黄、二酸化窒素、フッ化水素、硫化水素
干渉ガス(−)アンモニア
臭化メチル用検知管(出題回数★)
臭化メチルが酸化剤と反応して臭素を発生する
フッ化水素用検知管(出題回数★)
pH指示薬の変色反応を利用
ベンゼン用検知管(出題回数★)
ベンゼンが五酸化ヨウ素と反応してヨウ素を遊離する
ホルムアルデヒド用検知管(出題回数★)
ホルムアルデヒドがリン酸ヒドロキシルアミンと反応してリン酸を生成し、指示薬は淡桃色を呈する
干渉ガス(+)アルデヒド類、ケトン類
干渉ガス(−)
硫化水素用検知管(出題回数★)
硫化水素が酢酸鉛と反応して硫化鉛を生成し、茶色を呈する
干渉ガス(+)二酸化硫黄
干渉ガス(−)二酸化窒素
過去に出題された問題(正解の文章に変換済み)
・測定対象ガスと妨害ガスが共存する場合は、個々のガス濃度もガス濃度の合計も測定できない。
・ 試料空気の吸引終了後、すみやかに濃度を読み取る。
・ 変色層の先端が斜めになった場合、最長部分と最短部分の中間値を測定値とする。
・直読式の検知管の目盛りは、一般に、等間隔ではない。
・ 一般に、測定対象ガスの濃度と検知管の変色層の長さとは比例しない。
・吸引空気量を増やすことで、より低濃度の測定が可能になる検知管がある。
拡散セルとは?
一般的に使用することが無い器具なので、イメージが難しいと思います。私も調べるのが大変でした。イメージを掴めば、試験会場でも解答は思いつくと思います。

過去に出題された問題(正解の文章に変換済み)
・気体の標準試料の調製方法には静的な方法と動的な方法があるが、拡散セルを用いる方法は動的な方法の一つである。
・拡散セルでは、一定温度に保つと内部の液体が一定速度で液面から蒸発してくることを利用する。
・標準ガスの濃度は拡散セルの温度が高いほど高くなる。
・標準ガスの濃度の微調整はセルの温度を変えるよりも希釈空気の流量を変える方が、短時間で行うことができる。
・標準ガスの濃度は拡散セルの拡散チューブの内径に依存する。
・標準ガスの濃度は、拡散セルの拡散チューブの内径が大きいほど高くなる。
・拡散速度は、拡散セルを入れた液体の質量の減少から算出できる。
・流出速度は、拡散チューブの断面積に比例する。
・流出速度は、拡散チューブの長さに反比例する。
・標準ガスの濃度は、拡散セルの温度が高いほど高くなる。
・標準ガスの濃度は、拡散セル内の標準物質の減少速度から計算する。
・拡散セルに、複数の標準物質を入れて標準ガスの調製をすることはできない。
・流出速度の計算には、標準物質の蒸気圧の値が必要である。
・拡散係数の次元は、面積/ 時間である。
・拡散係数は、物質によって異なる。
官能基の種類
